目的・ゴール・目標・ビジョンの違いとあらゆる目標を達成するコツ

何かを達成しようとするとき、誰もが目標やゴールを設定します。しかしいざ行動する場面になるとさまざまな障害や誘惑に負けて、何も変わらないまま時間が過ぎていくことも多いですよね。

目的・ゴール・ビジョン・目標の違いとそれぞれの関係性、そしてモチベーションとパフォーマンス、あらゆる目標を達成するコツについてお話しします。

やる気満々で始めたのに、なぜ行動できなくなるのか。目的やゴール、パフォーマンスの関係性を整理することによって、その答えがわかります。

目的・ゴール・ビジョン・目標の違い

まずはあまり意識せずに使うことが多い、目的・ゴール・ビジョン・目標という言葉の意味とそれぞれの違いについてまとめます。

目的とは

目的とは「なぜそれをするのか」という理由であり、根拠、思いのことです。

「年収1000万円」ではなく、なぜ年収1000万円になりたいのか。何のために年収1000万円を目指すのかというのが目的になります。

会社でいうと経営理念にあたり、なぜこのビジネスをするのか、考え方や価値観、企業の存在意義をあらわすものです。

ゴールとは

最終到達点であり、目的を達成したと言える状態のこと。

「年収1000万円」
「体重〇〇kgになる」
「フルマラソンを完走する」

など、個人が設定するゴールは達成したかどうかが明確に判断できるものにします。ゴールを達成したら、また次のゴールを設定します。

会社の場合は、経営理念やミッションを達成した状態をゴールにします。そのため実現不可能と思えるようなゴール設定になることもありますが、そもそも会社は5年、10年で終わりではなく何世代にも渡って存続し続けることが望まれます。

そのため、売上高や市場シェアなど現実的な数字は短期~中期のゴールとして設定することになります。

ビジョンとは

ビジョンとはゴールを達成した時の姿、ゴールを達成した時に感じる感覚を映像化したもの。

友人や家族に「ゴールを達成した未来」を話したら、相手が誰がどのようになるのか、その時の気分や周りの反応などをイメージできるぐらい具体的であることが望まれます。

目標とは

ゴールまでの通過点、ゴールまでの途中で目指すべきポイント、目的を達成するためにすること。

目的・ゴール・目標・ビジョンの関係

目的・ゴール・目標の設定方法

目的・ゴール・目標を設定するときに一番大切なものは目的です。なぜそれをするのかという理由が明確でなければ、ほとんどの人は積極的に行動できないからです。

「なぜそれをするのか」が大切だと理解している人は多いと思いますが、多くの人が目標やゴールを設定するときに、明確な理由がないケースがよくあります。

こうなりたい、こうなったらいいな、そんな漠然としたイメージや憧れをもとに目標やゴールを設定すると、行動すべき場面で誘惑に負けたり、小さな障害につまづいて行動できなくなってしまいます。

それでは目的・ゴール・目標を設定するときのポイントについてみていきましょう。

目的を決める

まずはなぜそれをするのか、という理由を言葉にして紙に書きましょう。紙に書くことによりぼやけたイメージではなく、はっきりと認識できるようになります。

ここで重要なのは自分の心の中から出てきた正直な理由を明らかにすることです。たとえそれが「異性からモテたい」「お金持ちになりたい」といった他人に知られたくない理由であっても構わないのです。

「社会貢献したい」「困っている人を助けたい」といった、ある意味かっこいい理由をあげたところで本心でなければ何の役にも立ちません

他人に目的を説明するとき用にそのような「かっこいい」理由を用意しておくのは構いませんが、必ず自分の心に正直な理由を明確にしておきましょう。

目的とゴールは密接な関係にあります。しかし、具体的なゴールは設定しても目的を定めていなかったために、ゴールを達成した瞬間に燃え尽きてしまう人がいます

ゴールは具体的なのに対して、目的はその人の感情や願い、想いなど内面に関することなので、しっかりと自分自身と向き合わなくては答えを見つけることが難しいのです。

目的がズレてしまうと、上る山を間違えることになるので時間をとって目的を定めましょう。

ゴールとビジョンを決める

最終到達点とそこに到達したときの状態を明確にします。ゴールは最終到達点なので、現状から遠いところに設定します。しかし、あまりにも遠すぎるとそこに到達するまでの道筋がイメージできません。

世界一の大富豪になる!とゴールを決めてもほとんどの人はそこに到達するまでの道筋を具体的にイメージできないと思います。

このような場合、3年後、5年後、7年後、10年後など自分がぎりぎりイメージできる遠い未来の状態を一時的なゴールとして設定する方法が有効です。

ゴールに近づいてきたら新たにゴールを設定すればいいのです。

ゴールが決まったらその時の姿、周囲の様子、五感で感じる感覚を映像として具体的にイメージします。イメージしにくい場合は、その状態に近いと思える写真や映像を探してそれをビジョンとしてもいいでしょう。

目標を決める

ゴールとビジョンから逆算して、通過点となるポイントを考えます。この目標を達成するために、日々行動することになるので取り組みやすい大きさを意識して目標を設定してください。

目標を設定する方法として有名なのがSMARTの法則です。

これはジョージ・T・ドラン氏が1981年に発表したものですが、多くの人によってアレンジされたパターンが生み出され、今ではたくさんのSMARTの定義が存在しています。

ジョージ・T・ドラン氏も5つ全てを満たしている必要はないと言っているので、目標を設定するときの目安として使うといいでしょう。

Specific … 具体的な目標であること
Measurable… 達成したかどうか、達成度合いを測定できること
Assignable… 役割や権限が明確であること
Realistic… 現実的な目標であること
Time-related… 期限を設けていること

目標を達成する人と達成しない人の違い

小さなものから大きなものまで、多くの人がたくさんの目標を設定しますが、そのほとんどは達成されないまま終わります。

一方、人生において大きなゴール・目標を達成する人たちもいます。

この違いを一言でいうと「行動しているかどうか」です。

行動しなければ結果は得られないのは理解していても、どこかの時点で行動しなくなってしまい、ほとんどの目標は達成されません。

この行動とその成果のことをパフォーマンスといい、パフォーマンスが高い状態とは行動し成果を出している状態のことをいいます。

そして高いパフォーマンスを得るためにはモチベーションが必要と言われます。モチベーションとは「動機付け」「意欲」といった意味になり、ゴール・目標の設定に必要な「目的」と同じ意味になります。

ゴールや目標を達成する人は「なぜそれをするのか」という目的の部分が明確であり、自分の中から湧き出てきた欲求や欲望、純粋な気持ちが行動の動機づけになっているため、進む道に誘惑や障害、壁があっても負けずに前に進み続けることができるのです。

人は誰でも本当にやりたいことをやっているとき、モチベーションは勝手にあがります。

他人からみると大変なことをしているように見えても、本人は楽しくてしょうがないと思っている、そんな場面を見たり聞いたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。

他人の夢(ゴール)を自分の夢として追っているようでは、このような状態にはなりません。

時間を忘れて没頭できること、少しでも時間があればやりたくてやりたくて仕方ないこと、四六時中そのことばかり考えている、そんなことがあなたが本当にやりたいことであり、ゴールや目標としたときに達成できることなのです。

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あらゆる目標を達成するコツ!理想と現実を結びつける

本当に自分がやりたいこと、何時間でも時間を忘れて取り組めることがわかったとしても、現実問題としてそれはゴールにできないと思う人も多いでしょう。

例えばピアノを弾くのが大好きで何時間でも演奏できるとしても、今からプロの演奏家を目指すのは違うな、といった場合です。

確かに仕事としてのゴールや目標と自分がやりたいことが一致すれば最高です。しかし、現実はそうとは限りません。

そのような場合は、理想の状態を明確にイメージしてその状態(私生活のビジョン)を現実にするために仕事のゴール・目標を設定できないかを考えます。

例えば毎日ピアノを弾く時間を1時間確保したいのであれば、そのために仕事のゴール・目標をどのように設定すればいいかを考えます。

または視点を少し変え、なりたい自分、自分の成長した姿と仕事のゴール・目標を設定します。

もっと自分はこうなりたい、もっと成長したいという欲求は多くの人が持っているはずです。ピアノは趣味として割り切って、その願望を達成するために仕事のゴール・目標を設定します。

例えば、会社から与えられた売上計画を目標に設定しても行動できない!なんてことはよくあることです。

この場合は、自分の成長した姿、なりたい自分を目的とゴールに設定し、それを実現するためのツールとして考えます。

つまり、自己実現と仕事のゴール・目標を結び付けて考えるのです。この場合、2つが完全に一致しているというよりも仕事のゴール・目標を自己実現のために利用する、一部をリンクさせるとった感覚が近いと思います。

いずれにしても自分の中にある欲求を理解してそれをうまく使うことが、モチベーションを上げ、行動し、目標を達成するカギとなります

目標が達成できない時のチェックポイント
目標を達成するには行動が必要です。しかし実際には行動しないまま時間が過ぎることがよくあります。自分の中にある行動できない原因を発見できれば解決策が見えてきます。

まとめ

  • 目的とは「なぜそれをするのか」という理由であり、根拠、思いのこと。
  • ゴールとは最終到達点であり、目的を達成したと言える状態のこと。
  • ビジョンとはゴールを達成した時の姿、ゴールを達成した時に感じる感覚を映像化したもの。
  • 目標とはゴールまでの通過点、ゴールまでの途中で目指すべきポイント、目的を達成するためにすること
  • 目的、ゴール、ビジョン、目標は紙に書き出し、ゴールが決まったらその姿、周囲の様子、感覚を映像として具体的にイメージする。
  • 他人のゴールではなく、自分の中にある欲求・願望をゴールにして、その実現のために目標を設定する