ここ数十年の間、デザインの過程において困難な要因となりうる悪天候に対し新しいデザインや構造を生み出すことで、建築は大きな進歩を遂げてきました。実際、建築は高地や極寒の地でも成果を上げてきています。
冬にはマイナス30℃にもなるユーラシア大陸最北端の国に、美術館やホテル、ショッピングモールなどの公共性の高い構造物を建てる場合、気候条件や大きな温度変化に強い、断熱性が高く耐久性のある建築材料を選ぶことが重要です。
Ideal Work社の製品の中で、低温や悪天候の中での使用に最も適しているのは、Nuvolato Architop®とMicrotopping®です。
Nuvolato Architop®は、セメントポリマーをベースにした良質なソリューションで、現代的で無骨な外観を持っていることもあり、北欧諸国の建物や周囲の景観にしっかりとマッチします。
Microtopping®は、非常に薄いマイクロセメント塗装で、ミニマルで均一な外観を持ち、カスタマイズも自由にできます。既存の表面を傷つけることも少なく、リノベーションプロジェクトに最適です。
Zoya Museum
Date: 2020
Where: Petrishchevo, Russia
Architect: A2M
Materials: Nuvolato Architop®, Microtopping®
ロシアのペトリシチェヴォ市に建設されたこの巨大な美術館は、第二次世界大戦に参戦したロシアの「大祖国戦争」に関する展示を行うために建てられました。周囲を取り囲む壮大な柱廊を見た私たちは、展示作品の美しさと見やすさを追求したミニマムな部屋の数々によって美術館が成り立っていることがわかります。継ぎ目のないライトグレーのコンクリートの床には、自然素材の家具がいくつか置かれていて、外観を引き立てています。
Shopping centre in Warsaw
Date: 2020
Where: Varsavia, Poland
Material: Nuvolato Architop®
ph: Adam Stępień, Dawid Żuchowicz, Dariusz Borowicz / Agencja Gazeta
1904年に建設され、ポーランドの首都の中心にあったパウイシュレの旧発電所は、昨年、大規模な再構築・改装プロジェクトの中心となり、レストランやホテルを併設した大規模なショッピングセンターに生まれ変わりました。
5,000㎡にわたる巨大な床の塗装には、Nuvolato Architop®が選ばれました。この革新的な表面は、産業の歴史を基礎とした現代のモダンさと、当時のデザイナーたちが残したいと考えていた遺産を結びつけました。復元工程においては、100年以上前に駅が建設されたときと同じ技術を使って敷かれたレンガを再利用、また、内部装飾には、独自要素も数多く取り入れました。
Wonderlab 2.0
Date: 2020
Where: Krasnodar, Russia
Material: Microtopping®
ロシアで建設されたこの美容院において、建築の実験に対するアバンギャルドなアプローチを再確認できたと考えています。ミニマリストスタイルの幾何学模様と明るい色のメタリックな家具が、ユニークで未来的な雰囲気を作り出しています。
Microtopping®の床は、そのニュートラルな美しさによって、整然としたラインと光の効果を調和させました。加えて、Microtopping®のマイクロセメントは、美容院で使用される多くの化学製品に耐性があるという利点もあります。
Kazan Palace Hotel
Date: 2018
Where: Kazan, Russia
Materials: Microtopping®, Lixio® and Purometallo
中欧ロシアの商業、文化、産業の中心地の一つに位置する「The Kazan Palace Hotel by Tasigo」は、放置されていた20世紀の病院を大規模に修復し、2018年にオープンした5つ星のラグジュアリーホテルです。このホテルの66の客室の内装に、Ideal Work製品である Microtopping®が採用されました。床とホールの壁の両方に使用されたこの塗装は、既存素材と現在のモダンな家具との間に連続性や関係性を生み出しています。また、レストランのテーブルやポットなどの無垢家具にもMicrotopping®が採用されました。