海を臨む海岸都市インペリアに位置するヴィラ・ネメスは、リグーリアのテラスの風景と融合しています。ジョルダーノ・ハダミック・アーキテクツの設計による約210平方メートルの一戸建て住宅には、海に面した50平方メートルのインフィニティ・プールが備えられています。
周囲の景観に調和するように、このモダンな建物の大きなファサードは天然石で完全に覆われており、屋上の緑化は視覚的な影響を最小限に抑えるように設計されています。また、家の周りには地中海の植物が植えられています。
これらの独特の美的ディテールに加えて、ヴィラ・ネメスはパッシブハウスの典型的な特徴をすべて具現化しています。実際、建物はヒートブリッジを減らすために隔離されており、木製の外部パティオは土壌の最大の透過性を保証し、緑の屋根は熱差を減らし、大きな窓は自然光を最大限に活用しています。さらに、この住宅には、太陽光発電パネルなどの持続可能なエネルギー源が装備されています。
建物の中には、印象的なセントラルエントランスがあり、片側にはキッチンとリビングルーム、もう片側には5つのベッドルームがあります。各ベッドルームには、海の見える外部プライベートスペースが設けられています。すべての空間は、大きな窓から日の光を取り込み、内と外の連続した効果を生み出しています。
空間は明るく風通しがよく、木や石などの上質な素材をいくつか使ったミニマルなスタイルが特徴です。ひとつひとつの家具がそれぞれの役割を果たし、空間全体を機能的に満たしています。
広々としたリビングルーム、キッチン、バー、ライブラリーの特注家具、そしてキッチンテーブルとスツールが、木の温かみのある色合いを特徴とする一つのボリュームになっています。このボリュームは、リビングルームの背面にあるコンクリートの壁や、Ideal WorkのMicrotopping®が施工されたコンクリートの床と対照的です。
施工:2015
場所:インペリア、イタリア
建築:GHA – Giordano Hadamik Architects
写真:Andrea Zanchi