Amazon社は真新しい本社「The Spheres」を落成しました。
3つの球体を連結したこの建物は、620トンの鉄と強固なセメントで支えられており、6443枚のテッセレーションガラスで覆われて曲面を形成しています。
このファサードの幾何学的なパターンは、自然界に存在するカタロニア語の「ソリッド」と呼ばれる形に由来しています。
ガラスの下には、紫外線の侵入を防ぎ、室内を涼しく保つフィルムが貼られています。
しかし、何が特別なのでしょう?
シアトルの建築事務所NBBJが設計した球根状の建物は、どんな規格にも当てはまらず、ガラス張りの空間に、世界中の温室から集められた、冷湿な気候を必要とする400種以上の植物(中には非常に珍しいものもあります)が植えられています。実際、日中の気温は約22度、湿度は約60%で、夜間のグレードは12に下がり、湿度は85%に達します。川や滝、背の高い植物で覆われた高い壁などは、人々を熱帯林のような安らぎの場所に運ぶためにデザインされています。
Spheresには最大800名の従業員が入ることができ、美しい自然に囲まれた本物のツリーハウスのような部屋でミーティングを行うことができます。
Amazon社は、新本社を「自然との直接的なつながり」と表現していますが、バイオフィリックデザインのアプローチによる空間は、創造性を刺激し、精神機能を向上させるという研究結果もあります。
「The Spheres」は、Amazonの社員だけでなく、事前に予約すれば一般の方も利用できます。また、将来的には教育的なイベントやプログラムが企画され、1階には2つの小売スペースが開設される予定です。
クレジット:Amazon