行列ができるケーキ屋さんから学ぶマーケティング戦略

函館の決して便利ではない場所にある
小さなお店「アンジェリック・ヴォヤージュ」は
年商1億を超え、その半分が利益という
優良店です。

開業時の商品はショコラヴォヤージュの一品だけで、
その後クレープが加わり、この2つの商品で
超がつく人気店になりました。

「おいしいスイーツをつくれたからだ」

そう思うかもしれませんが、
おいしいスイーツをつくれる人は
たくさんいます。

しかし、人気店にできる人は
ほとんどいません。

このお店の大きな特徴は、
「おいしい」だけではなく、
「限定性」にあります。

1日に300~500個は売れる
人気商品のクレープは、
賞味期限が30分。

当然、このお店に来なければ
食べることができません。

地元の厳選した食材を使い、
また、一般のクレープやさんが
電気で焼くのをガスの高温で焼き
違いを感じてもらえる一品に
仕上げています。

これだけ聞くと、どこにでもありそうな
話ですが、このお店がおもしろいのは
人気店になるまでの過程です。

開店当初はどこも同じで
お店にお客様が来てくれません。

しかし、アンジェリック・ヴォヤージュでは
たまに店内に入ってきてくれるお客様に対して
コーヒーとクレープを無料で提供して
いました。

もともと喫茶店だったところを
かりてケーキ屋さんを始めたこと、

当時唯一の商品だったショコラヴォヤージュは
ギフト向けの価格設定で、
ふらっと来店されたお客様に
すすめる価格帯ではないと思ったこと、

そして、せっかく来店してもらったのだから
喜んで帰ってもらいたいという想い、

そんな思いが重なっての無料サービス
でした。

そのうち、コーヒーを飲みながら
おしゃべりして帰る人で店内がにぎわう
ようになり、

次第に商品が売れるようになって
いったということです。

これは完全にフリー戦略であり、
最初に無料で価値を提供していますよね。

しかも単なる試食をしてもらうだけでなく、
ゆっくりと楽しい時間をケーキ屋さんの
店内で過ごして帰ってもらったわけです。

もうひとつ、このお店がおもしろいのが、
人気商品である、クレープと
ショコラヴォヤージュのレシピを
公開しているところです。

素材が違う、技術が違う、

だからレシピを知ったところで、
同じものはつくれないとしても
勇気がいることですよね。

しかし、レシピを公開することによって
更に注目度が高まり、

「本物はどれだけ美味しいのだろう」

と、お店に行って食べてみたいという
思いを強くさせます。

お客様に喜んでもらうために
与え続けることが、

多くのファンを生み出すことに
つながっているわけです。

限定性とフリー戦略

何かできそうなことは
ありませんか?