ヒット商品の着眼点

新商品を投入したい時、一番失敗するリスクが
低いのが、過去に販売したお客様に新しい商品を
売ることです。

つまり、お客様を買えないことです。

しかし、売り上げが順調な今のうちに
新しいことにチャレンジして別の柱を
つくりたい場合に話が変わります。

ひと昔前、眼鏡業界はコンタクトレンズに
押されて販売数が落ちていました。

しかも輸入品のフレームやレンズを
扱うZoffを中心とした格安メガネの登場で
商品単価も下がる、苦しい市場環境です。

そんな中、同じ格安メガネを扱うJINSが
売上を大幅にアップさせます。

145億円だった売り上げが2年後には365億円へ。

1990年代始めには、約6,000億円市場だった
メガネ業界は、2009年は4,000億円を割り込む
急激な市場規模の縮小する流れの中で、

たった2年で売上を2倍以上にしたヒット商品が
「JINS PC」パソコンのブルーライトをカットする
メガネです。

それまでのメガネは視力矯正しか役割は
ありませんでした。

それ以外はサングラスがあるだけです。

しかし、JINS PCには目が疲れないメガネとして、
誰もが一度は感じたことがある不便さを解消する
新しい役割がありました。

そして対象顧客はメガネをかけている人ではなく、
パソコンを使っている人に変わったわけです。

これはパソコンを使っていると目が疲れる、という
悩みに着目して新しい商品をつくった例ですが、
商品を新しくつくらなくても新商品はつくれます。

お米屋さんは昔からある商売ですが、
大手スーパーの登場や国民全体の
お米の消費量自体が減っているという
厳しい市場環境にあります。

そんなお米屋さんのヒット商品が、
贈答品としてのおいしいブレンド米です。

ブレンド米というと、銘柄品ではない
安く、品質の良くないお米というイメージが
ありますが、ブレンドする銘柄と割合を
研究することにより季節に関係なく
おいしいブレンド米を提供しています。

そのおいしさがグルメな人たちの間で
話題になり、ヒット商品になりました。

そして、お米屋さんには全く商品を
変えていないヒット商品もあります。

それは、生まれた子供の体重のお米を
出産のお祝い返しに送るサービスです。

お米の量り売りを出産のお祝い返しに
したわけです。

このお祝い返しを送られてきた親類や友人が
赤ちゃんをだっこするようにお米を
抱きかかえる姿が目に浮かぶ商品ですよね。

商品を変えずに切り口やコンセプトを
変えるだけなら失敗のリスクを
減らすことができます。

自社の商品を他業種に置き換えてみると、
いいアイデアが思いつくのではないでしょうか。